
前回お伝えした講演で釧路に訪れたのが7年ぶりと久々だったので、前泊して夜の繁華街末広町を楽しむことにしました。
先ずは釧路発祥と言われるザンギ店の老舗「鳥善」。
扉を開けるとご主人と思しき70代と、調理担当している50代くらいの男性2名で営業しています。
後で聞くと2人は親子でした。
カウンター8席程度の店内はアジア系の観光客でほぼ満席。
なんとか端の席に座らせて貰い、名物のザンギとビールを注文しました
ザンギが来るまで店内を眺めていると、ご主人と息子さんが片言の中国語を交えてコミュニケーションを取っているではありませんか。
ザンギのルーツは中国料理の鶏の唐揚げ「炸鶏(ザーチー)」に運が付くようにと、文字の間に「ン」を加えて「ザ『ン』ギ」と呼ばれるようになったといったことを伝えています。
息子さんも負けじと調理の合間と、紙に中国語を書いて会話し盛り上がっています。
大変気を良くした中国人の一行は大量のザンギを完食したあと、2人と記念撮影して手を降って帰っていきました。

その後、私の分のザンギが揚がり目の前に置かれると、今度は私に美味しい食べ方を伝授してくれます。店独自のソースに胡椒をタップリかけて食べると美味しいと言いながら、店主自ら胡椒をバシがけしてくれるのです。実際ソース無しでも美味しいのですがソースを浸けると抜群に美味しくビールにもピッタリです。
その後も話し好きのご主人は、続々やってくるテイクアウトのお客さんを対応しながら、合間に店の歴史やザンギの味の秘密をおしえてくれました。槇原敬之もここのザンギの大ファンだそうで、毎年年賀状を送ってくるとのことで、わざわざ出して見せてくれたりw
ご主人の接客はクセ強めで苦手な方もいるかも知れませんが、とても楽しく自分はまた必ず再訪したい店だと思いました。
完食し大満足で店を出るともう一軒、釧路の名店「つぶ焼きのかど屋」
せっかくなので焼台の目の前に着席

ご主人?が手際よく、大きめのツブが次々と焼かれていく様子を見ながら飲んでいると程なく自分の焼きツブが到着。 ツブサイズに窪んでいる専用の台に乗って登場です
サーブしてくれた女性スタッフが丁寧にツブの取り出し方を教えてくれます。が、残念なことに最初の一個は途中で身が切れてしまいました。
たまたまそれを見ていたご主人?が切れた中身の取り出し方を教えてくれたのです。
ツブの尖っている部分を結構強めに台に打ち付けるとのこと。するとスルリと残っていた身が最後まで出てきました。その後、一日何個くらい焼いているか聞くと週末は1000個くらい焼いているとのことでした。そんな混んでいる中での気配りが素晴らしかったです。
翌日、丹頂鶴を見に少し足を延ばして鶴見台へ。
冬のあいだ給餌場となるこの場所には想像以上沢山のツルがいました(200羽程度とのこと)。
見学者の中に常駐している調査員の方がお二人いらっしゃって「こんにちは」と声をかけてくださいます。挨拶を返すと「望遠鏡を覗いてみませんか?」との嬉しい申し出が。
遠慮なく覗かせて貰うと「そこからスマホで撮影もできますよ」と言って、望遠鏡からスマホで鶴を撮影してくれたのです

とても感動しました。
そして、その後も続々やってくる見学者に同じように接しているのです。
代表的なエピソードを書いてきましたが、釧路は他の店でも皆温かい雰囲気があるのです。
たまたまなのかもしれませんが、正直北海道の観光地で客と積極的にコミュニケーションを取って、客のために行動するケースは大変少ないです。それだけに嬉しい驚きでした。
理由として考えられるのは現在都市部で当たり前になったタブレットや券売機の類が少なく、ほとんどの場面で店員さんと直のコミュニケーションがあることが原因かもしれません。またはそれだけ釧路圏の経済が大変で、接客も頑張らないといけないのかもしれません。(あくまで憶測です)
釧路周辺の食や自然は元々素晴らしいので、このホスピタリティの素晴らしさをもっとPRしてよいのではないのでしょうか?
私も今後は道東をもっと深堀りしていきたいと思うキッカケになりました。



