改めて「リーダーシップ」を学ぶ②

第2回:リーダーが信頼されるために必要なこと

皆さん、こんにちは! 前回は「リーダーシップとは何か?」についてお話しし、リーダーに必要な3つの力(目標を示す力、メンバーを奮い立たせる力、仕組みを作る力)について考えました。 しかし、これらの力を発揮するためには、ある重要な前提があります。 それは、「信頼」 です。

リーダーシップの大前提:信頼

ピーター・ドラッカーは、 「リーダーに関する唯一の定義は、『フォロワー』(信頼してついてくる人)がいるということである。」 と述べています。 つまり、メンバーからの信頼なしに、リーダーシップは成り立たないのです。どんなに素晴らしい目標を掲げ、メンバーを奮い立たせる言葉を発しても、リーダー自身が信頼されていなければ、チームは動きません。 では、リーダーが信頼を得るためにはどうすればよいのでしょうか?

  1. 言行一致:有言実行の姿勢

「この人は約束を守る」「言ったことをやる人だ」という信頼感があると、メンバーは安心してついていきます。

たとえば、あるプロジェクトでリーダーが「自分も現場の負担を理解している」と言いながら、実際には現場に足を運ばず、メンバーの意見を聞かない場合、どうなるでしょうか?

一方で、あるリーダーは「自分も一緒に頑張る」と言った後、定期的に現場を訪れ、作業を手伝ったり、メンバーと対話を重ねていました。その結果、メンバーは「この人は本当に私たちのことを考えている」と感じ、信頼を寄せるようになったのです。

リーダーは、まず自分の言葉に責任を持ち、言行一致の姿勢を貫くことが大切です。

  1. 誠実なコミュニケーション

信頼は、日々のコミュニケーションの積み重ねから生まれます。 たとえば、

  • 部下の話を最後まで聞く
  • 困っているメンバーを気にかける
  • 指示するだけでなく、相手の意見を尊重する

こうした誠実な対応を続けることで、メンバーはリーダーを「頼れる存在」と感じるようになります。

また、信頼を築くうえで気をつけたいのが、ネガティブな発言をしないこと です。 もし、リーダーが「会社が悪い」「上層部がダメだ」といった愚痴をこぼしていたら、メンバーはどう思うでしょうか? 「この人についていって大丈夫かな?」と不安に思うかもしれません。

私がホテルの支配人をしていたとき、ある上司が印象的でした。 仕事には非常に厳しい方でしたが、メンバーに対しての挨拶を必ず満面の笑顔で行い、一人一人と定期的にマン・ツー・マンの面談を行い、仕事やプライベートの悩みをじっくり聞く人でした。 仕事に厳しくても、メンバーのことを考え、誠実に向き合うことで、大きな信頼を得ていたのです。

リーダーは、前向きな姿勢を持ち、チームが建設的な雰囲気になるよう意識することが重要です。

  1. メンバーとの信頼関係を築く習慣

信頼関係を築くには、日々の小さな積み重ねが大切です。

私が実践していたのは、「感謝の言葉を意識的に伝えること」 でした。

 百貨店時代、あるスタッフが自主的に売り場のディスプレイを工夫してくれたことがありました。

そのとき私は、「素晴らしい工夫をしてくれてありがとう!すごく助かるよ」と伝えました。 

すると、彼は「自分の意見が認められた」と感じ、それ以降も積極的にアイデアを出してくれるようになったのです。

リーダーが感謝の気持ちを持ち、それを伝えることは、チームの士気を高める大きな力になります。

ワーク:「理想のリーダー像」を考える

ここで皆さんに考えていただきたいことがあります。 あなたは、どんな上司や先輩と働きたいですか? 「教え方が上手い人」「部下を気にかけてくれる人」など、思いつく要素を挙げてみてください。

このワークを通じて、

  • 自分の考える「理想のリーダー像」
  • 他の人が大切にしているリーダーの要素 を知ることで、リーダーとしての成長のヒントを得ることができます。

まとめ

リーダーシップを発揮するためには、メンバーからの信頼が大前提です。 そのために、

  • 言行一致を心がける(約束を守る、言ったことを実行する)
  • 誠実なコミュニケーションを取る(部下の話を聞く、ポジティブな姿勢を持つ)
  • 日々の習慣として信頼を積み重ねる(感謝を伝える)

これらを意識して実践していきましょう。

次回は、「能力×人格」の視点から、リーダーシップのさらなる要素について掘り下げていきます。 お楽しみに!